【作品への想い】『一夜賢者の偈』|書道作品紹介(軸装)
私がこの言葉を知ったのは「大愚和尚の一問一答」の中ででした。
今を苦しめる過去から脱却する方法を尋ねられた際、大愚和尚さんは以下の詩(「偈」とは、仏典における詩のこと)を朗読されました。
『一夜賢者の偈』
過去は追うな。
未来を願うな。
過去はすでに捨てられ、
未来はまだ来ない。
だから、ただ現在のことを
ありのままに観察し、
動揺することなく、
よく理解して、実践せよ。
ただ今日すべきことを熱心になせ。
明日、死のあることを誰が知ろうか。
かの死神の大軍と
会わないわけはない。
このように考えて、熱心に
昼夜おこたることなく励む人、
このような人を一夜賢者といい、
寂静者、寂黙者と人はいう。
私はひどく感動し、一心に書き上げました。
何度も何度も書いているうちに、大愚和尚さんが何故この朗読をされたのか、理解できて来たような気がしました。
私にとって大切な作品になりました。
ありがとうございます。
桔梗
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