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【ミュシャ×堺の伝統産業コラボ展示】フランスパビリオンで輝いた“堺の美”

大阪・関西万博も閉会を目前に控えた10月12日(日)、フランスパビリオン4階イベントラウンジにて、堺市とフランスがコラボした特別展示イベントが開催されました。

展示では.堺緞通(さかいだんつう)をはじめ、注染、堺刃物、自転車など、堺が誇る伝統産業とミュシャの世界観が融合。
会場の装飾もミュシャの華やかな作品に合わせ、美しく彩られていました。

「堺緞通」は江戸時代中期(約300年前)、堺の商人が中国の緞通に感銘を受け、それを模して作り始めたのが始まりです。
当初は綿糸を使った「木綿緞通」が主流でしたが、明治以降は羊毛(ウール)が使われ、より高級で繊細な模様が生まれました。

堺は古くから貿易港として栄えたため、海外の技術やデザインを柔軟に取り入れることができ、独自の芸術文化を育んできました。

すべて手織りで仕上げられる堺緞通は、一本一本の糸を結んで模様を作り上げます。
厚みがあり、非常に丈夫で長持ちです。
花鳥風月や幾何学模様など、多彩なデザインが特徴で、
その美しさから「床の美術品」とも呼ばれています。

この日は、私もこのイベントのために万博を訪れました。
会場では永藤英機・堺市長も来場されており、堺の伝統と芸術の魅力を世界に発信するこの取組への想いを語っておられました。

堺市には、ミュシャの世界を存分に堪能できる「アルフォンス・ミュシャ館」があります。堺市駅に直結しておりアクセスも便利。季節ごとに展示作品が入れ替わるため、何度訪れても新しい発見があります。

美しく繊細なアール・ヌーヴォーの世界を、ぜひ間近で感じてみてください❁︎