【堺市民芸術祭の書道展へ行ってきました】
先日、堺市民芸術祭の書道展に伺いました。
会場には、繊細な線で情感を表現した仮名作品や、
迫力のある2×8尺の大作、
そしておしゃれな雰囲気の軸作品など、
見応えのある作品がずらりと並んでいました。
どの作品も、作者の息づかいが感じられるような美しさで、
学ぶことの多い時間でした。

いつもお世話になっている冬石先生の作品も展示されており、先生ご本人から作品の解説をいただくことができました。
また、他の出展者の方々も、作品の意図や制作過程を丁寧に説明してくださり、まるで作品と対話しているような、楽しい鑑賞時間となりました。
中でも印象的だったのは、田端先生の作品。
小粒の文字でありながら、余白の美を最大限に生かした構成で、静けさの中に力強さを感じる一作でした。
その空間の取り方や筆の呼吸に、思わず息を呑みました。
私は、3歳の頃に母が書を習わせてくれたことをきっかけに、書の世界に出会いました。
以来、自分の作品と日々向き合い、「もっと良くしたい」「この一筆に心を込めたい」と自問自答を繰り返しながら成長してきました。
その過程こそが楽しく、書が人生の一部になっています。
この「書の楽しさ」や「日本の書文化の深さ」を、もっと多くの人に知ってもらいたい。
そして、作品を通じて少しでも誰かの心に響くものを届けたい。
そんな思いを胸に、これからも書の勉強に励み、活動を続けていきたいと思います。
改めて感じたのは、書は“線”の芸術であり、心の鏡であるということ。
素晴らしい作品の数々に刺激を受け、また新たな目標が見えた一日でした。
カレンダーも書かせていただきました。皆さんに見られながらの揮毫はやはり緊張しました(^^)
