他者を慈しみ、思いやる心。
人の苦しみを自分のことのように感じ、人の喜びを自分のことのように捉える。
自分という枠にとらわれず、他者も含めて自分という世界が成り立っていると知る。
それこそが、慈悲の心だと考えています。
それだけが、世界を善くする方法だと信じています。
人類はとても賢明です。
たった400年ほど前、江戸時代には2週間程度かけて歩いていた道も
飛行機に乗れば、1時間程度で移動できます。
そもそも鉄でできた物体が大勢の人を乗せて飛ぶなんて、誰が想像できたでしょうか。
地球の裏側の人間に、ほんの一瞬でメッセージを届けられるなんて、誰が想像できたでしょうか。
夜空に浮かぶあの月に、人類が到達するなんて、誰が想像できたでしょうか。
人類の功績を挙げるとキリがありません。
だからこそ私たちは、慈悲の心を持たなければいけません。
便利で住みやすい世の中になる一方で、いいことだけではないのです。
人類の技術は、使い方次第で、一瞬で何十万人もの人を殺す事もできるのです。
他者を慈しむ心を忘れてはいけないのです。
人間は万物の長のような振る舞いをしています。
海を汚すことも、森を壊すことも、空気を汚すことも
人類は出来てしまうのです。
だからこそ、それ相応の行動を求められているように思います。
慈悲の心。
それは、生命を慈しむ心。
道端に咲く花を美しいと想う心。
生命の母なる地球が汚染され悲しむ心。
戦争でたくさん死にゆく罪もない命を憂う心。
困っている人に手を差し伸べようとするやさしい心。
その心を私たち人間が持つことで、より良い世界になると想うのです。
できるなら、この世界が、
永遠に美しくありますように。