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青森に来ています。本日は国指定史跡である小牧野遺跡を訪れました。

縄文時代に築かれた環状列石の静けさの中に立つと、数千年前の人々の祈りや願いが、今もそこに宿っているように感じます。

縄文の人々はまだ「文字」を持ちませんでした。
しかし土器に刻まれた文様や土偶の造形、そして石を並べる営みを通して、心を形に託していました。
言葉を文字にできなくても、人は祈りや感情を「形」で残したいという思いを抱いていたのです。

一方、同じ時代の中国では、すでに甲骨文字が誕生し、占いの記録が骨や甲羅に刻まれ、青銅器には金文が刻まれました。
「祈りや権威」を文字として残していたのです。

日本では「文字なき祈り」、中国では「文字を刻んだ祈り」。
異なる表現でありながら、その根底には「想いを、形に託す」という同じ営みが流れていることに気づかされます。

今の私たちにとっての「書道」も、その延長線上にあると思っています。

墨を磨り、一線に想いを込めることは、縄文の環状列石や中国の甲骨文字と同じく、祈りを形に残す行為。

書は単なる文字以上のものである思っています。小牧野遺跡の風の中で改めて感じました。