【新年のご挨拶】
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は、書を通して多くのご縁を賜り、温かなご支援とご厚情をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
日々筆を執り、作品制作、そして各地での書道パフォーマンスを通じて、「書とは何か」「表現とは何か」を自らに問い続ける一年となりました。
昨年は、ニューヨークでの展覧会および書道パフォーマンスをはじめ、万博ヘルスケアパビリオン、ベトナム・ホーチミンでの日越交流書道展覧会など、国内外で発表の機会に恵まれました。
言葉や文化の違いを越え、線の深さ、余白、呼吸。
書という表現が、理屈を超えて人の心に届く瞬間に何度も立ち会い、その普遍性と可能性を改めて強く実感しております。
書は単なる文字表現ではなく、書き手の生き方や在り方が、そのまま線となって現れる芸術だと感じています。
技術や型を磨くことはもちろん大切ですが、それ以上に、どのような心で日々を生き、何を信じて筆を取るのか。
書は常に、自分自身を映し出す鏡であり、誤魔化しのきかない世界です。
より誠実でいられるか、どれだけ真摯に向き合えているかを何より大切にしています。
集中すること、継続すること、心を整えること。それらはすべて、書と向き合う中で培うことができます。
本年も書と真正面から向き合い、作品制作・表現活動を通して、見る人の心に静かに、そして確かに届く書を生み出してまいります。
新しい一年が、皆さまにとって実り多く、心豊かで、良きご縁に恵まれる一年となりますことを、
筆をもって心よりお祈り申し上げます。
家族と共に、本年も一歩一歩、書の道を歩んでまいります。
本年も変わらぬご厚誼を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
書道家 桔梗