書と私

  • 書が放つエネルギー
  • 書と私
人は無意識に、
言葉にエネルギーを込めています。
誰かの思いやりのない言葉は、
人を傷つけ苦しませます。
また、誰かの優しい言葉は、
人を喜ばせ、笑顔にします。

人は無意識に、
言葉の持つエネルギーを信じています。
お墓参りでは手を合わせ、
ご先祖様のご冥福をお祈りします。
愛する家族の健康のため、
お寺で祈祷されたお守りを買います。

エネルギーの持つ言葉を
あらゆる方法で文字として表現した時、
その書には心が宿ると考えます。

心の宿った書は、
人間の心の奥底に秘める感情に
影響を与えることができると信じています。

書を見て、
心が熱くなったり、
温かくなったりしたことはあるでしょうか?

私は、そんな書を書いていきたいと思い、
毎日筆を握っています。
私はだれよりも、意地っ張りで、頑固だと想う。
人一倍、寂しがり。
なんでも顔に出てしまう。
雑談が大の苦手。
沢山の人に救われてきたと心底想う。
生きているだけ立派。
大きな夢より、
身近な人への思いやり。
何度踏みつけられても
あちこちに生える雑草の根性を見習いたい。
産んでくれた両親に感謝してもしきれない。
自分が最大の見方だと強く想う。
人の幸せは、おおよそ
自分で決めるものだと想う。
書道家になると決めた時、
心がすっと軽くなりました。
私は書道以外は不器用な人間だと想う。
難しいことをぐるぐる考えてしまう時は、
いったん筆を握ることにしている。
右腕さえあれば、何とか生きていける。
私の手元から離れた作品が、
いつまでも、この世界にいてくれたらと想う。
作品を手にしたときの笑顔を想像すると、
作品制作がワクワクでたまらない。
私の作品が誰かに勇気を与えられたら嬉しい。