【作品への想い】『花はまだ咲かない』|書道作品紹介(額装)
~風もなく蕾がぽつり 揺れている
いつの日か 素敵な花が咲くだろう~
たくさんの人が心の病を発症し、
今も自ら命を絶っています。
孤独を抱え、悩み苦しみ、
与えられた困難の壁が
あまりにも大きく立ちすくんでしまう。
そう感じている人が多くいると思います。
寂しいと感じることが多々ありました。
それは私の特性上、周りの人と同じようにできなかったからだと思っています。
高校生になってすぐ、
いくつもの心の病を発症し
薬の副作用で意識が朦朧とし、
学校に行くのがやっとな身体で
毎日学校に行き、理解できない授業を受けていました。
とても苦しかったです。
本当に苦しかった。
また活き活きして見えた同級生と比較しては
羨ましい感情を殺し
ただ1日が過ぎることだけを祈って生きていました。
誰にもこの苦しみは理解してもらえないと
自分の殻に閉じ籠っていました。
今の苦しさが今後も続くのかと思うと
とても私は生きていけないと
自分の未来を悲観していました。
けれど、今、その過去があったおかげで
人の孤独な気持ちや寂しさが
少しは理解できるようになりました。
心の病を患っている人たちの気持ちに
寄り添いたいと思っています。
学生時代に過ごした苦い経験が
今の私を作っています。
今の私は種子から少し芽が出ているような、
そんな状態です。
たくさんの人から温かい陽の光をいただき、
水を与えてもらって
毎日を必死で生きています。
私が花を咲かせれたと思う時は、
誰かの役に立っていると
心から思えた時だと思っています。
人の心にある負の感情は連鎖が続き、
増幅させる力があります。
けれど、温かくて寛大な芸術は
人の心に希望を与え
生きる原動力にもなり、
また心を豊かにさせます。
自分と作品と真摯に向き合い
私の全て出した作品を書き続け、
誰かの心に届いてほしいと思っています。
表現者として鍛錬し、
表現者として生き続けることで
誰かの生きる希望になったとき、
私の人生に花が咲いたのだと思います。
桔梗
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