【展覧会レポート】第4回 書道家 桔梗 個展『言霊』
堺市のギャラリーにて5日間開催しました。426名の方にご来場いただきました。
ご来場いただきました皆様、スタッフの皆様、誠にありがとうございます。
今回出品の全作品への想いを記載しました。ぜひお読みいただければと存じます。
作品全解説
今ある状況はすべて奇跡の連続。それを心底感じたのは5年前。
書道家として生きるなんて、思ってもいませんでした。
私の実家で、夫が私の作品をみて「いい作品」だと言ってくれた。
それをきっかけに、私の人生は大きく動き出しました。
その言葉は、とてもとても嬉しかった。
私が書いた作品が...
どんな状況でも笑顔でいることは、とても大切だと思っています。
つらい状況であっても、一度笑うと、一つの幸せを呼び込めると
そう思うようにしています。
たくさん笑っていれば、たくさんの幸せに包まれる。
そうであればいいなと思います。
この作品を見て、ふっと笑ってくれたらいいな。
...
ひとりの力には限界があります。
しかし、人間とは不思議なもので、誰かと一緒にいることで、
その力は何倍にも膨れ上がることがあります。
それこそ、何万倍もの力になる可能性を秘めています。
ひとりでは決して、たどり着けない、想像すらできない場所に、
誰かと一緒なら行くことが出来ると信...
心の中に暗闇が押し寄せたとき、清い言葉、美しい言葉、
優しい言葉で堰き止めることができればと願い書きました。
“未来に夢を持ち続けます。
失敗を恐れず挑戦し続けます。
苦しい時でも笑顔を忘れずに前を向きます。
今ある環境を大切にします。
産んで育ててくれた両親に心か...
私は多くのご縁に支えられています。これまでのご縁に深く感謝を。
これからのご縁に大きな期待を。祈るように揮毫しました。
この作品を見つけてくれた、あなたにも素敵なご縁がありますように。
桔梗
▼作品販売ページ
本作品は現在、御購入可能です。以下より、ページ遷移します。
...
「努力は熱狂に勝てない」
熱狂できる何かがあるということは、人生最大の強みになるはずです。
自分の人生すべてをかけてもいい、それくらい没頭するエネルギーはすごいものです。
私にとって、それは作品制作にあたります。
作品を制作しているとき、私は心から熱狂しています。
書きたい言葉と...
時間は留まることなく、刻々と過ぎてゆくものです。
私たちの都合で待ってくれることはありません。
人は決して戻らない時間を生きていきます。必ず老いてゆきます。
だからこそ、二度と戻ることのない今を大切にして、生きていきたい。
そう願い筆を揮いました。
桔梗
▼作品販売ペー...
よく「優しい人になりなさい」と教えられますが、
優しいだけでは生きていけません。
自分が優位に立ちたくて人を見下したり、
人をいじめることに楽しさを覚える人が残念ながらいるからです。
大人になればなるほど、自分の利益を最優先に考える人の多さを
目の当たりにして、とても残念に気持ち...
人は、どこまででも果てしない可能性を秘めています。
どこまでも際限ない成長に願いを込めて揮毫しました。
「飛翔」は私のとても大切にしている言葉のひとつです。
空高く飛び、自由に翔ける。
力強さと軽やかさを同居させるようなイメージで仕上げました。
桔梗
▼作品販売ページ
...
「ごめんなさい」「ありがとう」「おかげさま」
「おたがいさま」「どういたしまして」
人が発する言葉には、強力なエネルギーが宿ります。
言葉の使い方によって、出逢う人が変わります。
優しい言葉を使う人は、優しい人に出逢います。
乱暴な言葉を使う人は、乱暴な人に出逢います。
だ...
約1年毎朝般若心経を書いていました。
「毎朝、筆を持ち、腕をなまらせないため」というのが
書道家の私にとってやり始めた1番の理由でした。
しかしその効用が想像以上に大きいことを書き続けてて実感しました。
書く前に頭の中にある邪念が
書き終わるころにはほとんどなくなっていました...
私がこの言葉を知ったのは「大愚和尚の一問一答」の中ででした。
今を苦しめる過去から脱却する方法を尋ねられた際、大愚和尚さんは以下の詩(「偈」とは、仏典における詩のこと)を朗読されました。
『一夜賢者の偈』
過去は追うな。
未来を願うな。
過去はすでに捨てられ、
...
堺を代表する歌人である与謝野晶子。
彼女の情熱的な想いが乗った言葉には力が宿っています。
時代の風潮に流されない筋の通った生き方だったからこそ、
どんな時代にも響く言葉を紡げたのだと思います。
この詩は1904年、日露戦争の只中で2歳下の弟に向けて詠まれました。
家業の和菓子...
展覧会詳細
■会期:2023/7/13 – 17
■会場:堺市立文化館ギャラリー
ご覧いただきありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。